アタシは今日1日、涼太と話さなかった。


―放課後

「凛~、どうしたの?」

「涼太と全然しゃべってないじゃぁん」

心配した、麗羅と奏が話しかけてきた。

「別にー」

「いや、絶対なんかあるでしょ?」

アタシは少しうなずいた。

「何があったの?」

「…あのね、今日、アタシと涼太が付き合って1ヶ月経つの。
だから、今日の放課後にどこか行こうって誘ったんだケド…。
なんか、用事あるらしいの。
明日も明後日も。
なんの用事か聞いても教えてくれないし…。
アタシら、もう終わっちゃうのかな…」

「そんなことないよ!」

「俺、用事が何なのか聞いてくる!!」

話を聞いていた健斗が涼太の方へ向かった。

別に聞かなくてイイのに…。

そのコトを言う前に、健斗は走ってった。


ありがとう。