ツンデレ彼女を監禁して

うごっ、なんて悲鳴があがる力強さ

ベッドの上じゃなければ、悶絶していた


「ほら、体温計。熱計りなさい」


「お、おう……ごほっ」



咳き込みながら、言われた通りにした


よく体温計見つけたなと思うも……荒らされた棚が目に入った


あー、多分後から片付けてくれるだろう


ぼぅ、と目眩と戦っていれば、ぴぴっ、という電子体温計


それを認知するなり、彼女は手を出してきた


渡す、で


「……。バカは風邪引かないって、やっぱり迷信なのね」


とか失礼なことを言われてしまう


「何度……?」


「38度越え」


「うわっ……」


病人じゃん、俺

どおりで、目眩はするわ、熱いわ、背中は寒いわ、頭痛、だりぃ、鼻水


……まずい、救急車を