from 国光

俺の幼なじみは男みたいな奴だ。
というかすごく男らしい。

そいつは今日も部員の少ない男子バスケで活躍している。

『キャー誠(先輩ぃぃ)!!!』


3Pシュートを決めたアイツを女子が黄色い声援でつつむ。
中学からも来てんな、アレ。


すごい声だ。頭いてぇ・・・


なんでアイツはあんなのに笑顔でかえせるのか、
すごい疑問だ。七不思議にはいるな、多分。


『すごいよね、誠ちゃん。』

俺に向かって声をかけたのは桐稀 陸(キリキ リク)。
この高校に来てできた親友だ。
同じバスケ部員ということもあって仲も良い。


「ああ、そうだな。さっきのシュートとかマジすげぇよ」

そう返すとクスクス笑いながら陸が言う。
『ソレもだけど人気ぶりもハンパないよね』

ぁぁ、そっちか。たしかに。
カワイイ女子というか、サッパリしてる。

格好いい系かな。


仲間とハイタッチをかわす誠をみてそう思う。
ショートヘアーにシンプルなバッシュ。


実際、すごく綺麗だとおもう。

そんでもって見とれてたら陸にからかわれた。

んで、軽く(軽くだぞ?) 





女子に嫉妬した。