「一月四日にあなたは大切なモノをなくしたのでしょうか?」
「いいえ」
私は暦屋のおじさんと会話する。
「ここはあなたと大切なモノとの思いいれのある場所なのでしょうか?」
「いいえ」
おじさんはふと周りを見回す。
おじさんの瞳の中で時は過ぎていく。
ひと月の間におじさんの瞳は弐拾八回以上変わる。
いち日の間におじさんの瞳は七百弐拾の変化を見せる。
瞳は必ず変わる。
「だから暦屋なのです」と暦屋のおじさんはいう。
おじさんはこの後どうなるか知っている。
暦屋のカレンダァには何もかも記されている。
「いいえ」
私は暦屋のおじさんと会話する。
「ここはあなたと大切なモノとの思いいれのある場所なのでしょうか?」
「いいえ」
おじさんはふと周りを見回す。
おじさんの瞳の中で時は過ぎていく。
ひと月の間におじさんの瞳は弐拾八回以上変わる。
いち日の間におじさんの瞳は七百弐拾の変化を見せる。
瞳は必ず変わる。
「だから暦屋なのです」と暦屋のおじさんはいう。
おじさんはこの後どうなるか知っている。
暦屋のカレンダァには何もかも記されている。

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