そっかぁ、早坂爽かぁー…………………… って、ン!!? 「…アンタ、なんでいんの!!?」 私は飛び起きる。 ベッド脇に、予想どおり早坂爽が立っていた。 「おはようございますお嬢様」 「あぁ…おはようございます……じゃなくて!!何でいんのって!!!」 「お嬢様を起床させるのも執事の仕事ですから」 「……乙女の部屋に勝手に入るか?執事であろうとも」 「そんな男を執事にしたのはお嬢様ですよ?」 そう言って笑う早坂爽を見て、私の頭に昨日気を失った後のことがフラッシュバックした。