「ごめっ……樹里 海く…ん、呼んで… く、れる?」 智世が胸を押さえて 座り込んだ 苦しそうに顔を歪めていた 「と、智世? どうしたの? ねえ、ちょっと!」 智世は机に手を置こうとして 失敗し 床に倒れた 机同士がぶつかり合って 教室内に響いた 「智世!」 朝倉が教室に入ってきた 「小久保、智世の鞄を持ってこい」 朝倉が怒鳴った あたしは何度も頷くと 智世の席に置いてある鞄を持ってきた 朝倉は智世の手首に手をあてて 脈拍を計測していた