ガタン バダン 大きな音に あたしは身を縮めた 保健室に誰かが 入ってきた 「大丈夫かよ」 海? 透き通った綺麗な声が 保健室に響いた 「ああ…」 聞きたくない声と一緒に 何かが床に落ちる盛大な音がした 金属が床に落ちて転がった 「少し、休めよ」 「いや…平気だから」 心配している海の声と 強がる朝倉の声が 保健室内で話していた 「今日は保健医が出張の日か 薬、もらえないよ」 海の声が残念がっていた