「今、飲み物出すから ちょっと待ってろよ」 キッチンに 置きっぱなしに なっているスポーツドリンクに 目をやる 朝倉は立ち上がると 紙コップに飲み物を入れてくれた 「何で、一人暮らし?」 「あ? 俺?」 朝倉が首をかしげた あたしは頷く 朝倉みたいなヤツは 家族と暮らしてると 思ってた 一人で暮らす理由がある? お金はないけど 普通の家庭でしょ? 「一人暮らしだと 女を連れ込めるから!」 朝倉がにんまりとほほ笑んだ