☆★☆★☆★☆★ ‐椋介‐ 俺は、病院を飛び出した。 「何…言ってんだ?俺…」 顔がやけに熱かった。 俺は顔を抑えるとしゃがみこんだ。 「恋菜…」 なんだろう。 この気持ちは。 『椋介!…また、逢えるよ…ね?』 引っ越す前の恋菜の泣き顔。 『他のコとなんて…キスしないでッ!!』 恋菜の赤かった顔。 『ありがとね…椋介。』 恋菜の柔らかい笑顔。 「やべぇ…」 俺は、 恋菜の全てを愛しく感じていた。 「止まんなくなりそうだ…」 行き場のない愛しさ、恋菜への想いが 俺のココロに染み渡った。