結局、夜になっても目を覚まさなかった。
本当はずっと側を離れたくなかったけど、「もしかしたら、明日の朝には目覚めるかもしれないから」と由紀先輩に説得され、家に帰った。
翌朝、学校へ行く前に寄ったら、まだ目を覚ましてなかった。
放課後に寄ったけど、まだ目を覚まさない。
俺は本当に気が狂いそうになる。
1週間会えなかっただけで我慢の限界だったのに、これが一生続いたら……俺は、どうなる?
俺……甘かった。
今回の事で分かったけど……自分の想像を遥かに逸脱する位……俺は咲に溺れてる。
咲を、愛してる……。
その日も帰りたくはなかったけど、もし次の日目覚めなかったら入院するから、翌日目を覚まさなかったらずっと側に居ていい……と言われ、渋々、帰宅した。

