あの人達を非難するフリをして近付き、同情という名の好奇心の目で私を見、その心が満たされると、私から離れていく。 すっかり心を閉ざしてしまった私を、中学生の時は彼が助けてくれた。 誠実な瞳を向けて、『おまえは自分に自信を持てばいいんだ』…って言われた時は、何故か涙が止まらなかった。 私は、彼に言葉で救われた。 この人なら…… そう思った。 けど……。 やっぱり彼も、離れていった……。