高校受験。

2つ年上のイトコ・由紀と同じ公立高合格。


「何も由紀と同じとこに行かなくてもねぇ……」

「仕方無いだろう。咲が自分で決めたんだから」


ある夜、フッ、と耳にした伯母と伯父の会話。



─私の気持ち、知ってて
 認めてくれたんじゃないの?
 一人じゃ心細いから、
 由紀姉さんと同じにしたの。
 わかっててくれたんじゃ、
 なかったの……?─