【萬天様…此処はやつがれに御任せを……。 梳菜殿を連れ、御行き下さい……。】 どこからともなく、奇妙だが気品漂う声が聞こえ、 両者の間に割って入るように、つるべ火の林火が現れた。 奇妙な火の玉の出現に驚かない者はない。 梳菜は目を丸くし、小窪はその数倍目をまん丸にした。 「林火!!……頼む!」 【御意。】