赤の疾風




処刑場はしばらくの間、異様なほどの静けさと、


少女の、泣き声に包まれた。



首を切る、と啖呵を切っていた筈の小窪までもがその場に固まり、刀を振り上げることも収めることも出来ずにいた。

無理もない。
これほどまでに切情な、少女の覚悟を見せられたのだ。



観衆の中には、今すぐ処刑を中断してほしいと願う者まで出始めていた。