美波は、少し恥ずかしそうにノートを胸に抱えて立っていた。




「お前、何やってんだ?」




「べ、勉強…教えてよ………」



「嘘つけ」




こいつの頭の良さは筋金入りだ。



下手したら三年である俺よりも頭がいいかもしれん。



もっと言うならポテンシャルは確実に俺より上だ。




「ちっ………」




………舌打ち。



おい、こいつ舌打ちしやがったよ。



それが兄に対する態度か?



つぅかやっぱりかわいくねぇ。