華兎は、どこか複雑な顔をしていた。 こんな華兎見るのは初めてだった。 「窪川…大丈夫だから。落ち着いたって…。…病気のこと…兄貴から聞いた?」 私は首を振った。勿論横に。 「やっぱ話してないんだ。アイツ…お前も不安なら兄貴に言え。黙ってて誰も得しないから……って俺がいう言葉じゃないか」 その言葉に少しだけ救われた。 暁兎が話してくれるまで聞かないってずっと思ってたけど… やっぱり知らないといけないよね…