泣き虫なあたし。



家の中に入って私はソファーに座った。


すぐ、暁兎からお茶が出されゆっくりすすった。


「昨日はごめん。やっぱ絵里から聞いたかな?」


いつもと違うすこし落ち着いている表情。

大人びてて、これもかっこいいと思ってしまった。


『こちらこそ、ごめん。絵里さんに確かに話は聞いた。それでねっ?聞いて欲しいことがあるんだ?聞いて…くれる?』


暁兎は下を向いたまま表情を崩さない。

その顔からはなにも読み取ることが出来なかった。



それでも、


それでも私は暁兎に告白する。



私の初恋を教えてくれた人に。