泣き虫なあたし。




『だっ…大丈夫!怪我してないし…それより暁兎こそ大丈夫!?』


本当は仮病って知ってる。

でも今の私にはこんな言葉しか出てこなくて。


「あ…あぁ。とりあえず中入れば?」


良かった。

帰れって言われたらどうしようかと思った。

やっぱり暁兎は優しいや。


『お…お邪魔します…』


暁兎のあとをついて、家の中に入った。