「朱鳥ーっ!!」






窪川朱鳥。

これが私の名前。





そして今飛びついてきた同じクラスの水樹は小学生のときからの友達で、



なんでも話せる親友。




かくれんぼの話も、水樹になら話せた。





「あの、ね……」






『ん?どしたの?水樹』




水樹は気まずそうに私を見つめて、言った。




「……陸がね…一緒に帰ろって…」




またか…




陸は水樹の彼氏で、
現在進行形のラブラブ。


ラブラブな二人といると、




絶対私が邪魔者だと思ってしまうんだよね。



…てか、そうだし。実際。





『じゃあ、私先に帰るね』





「ごめんね?なんか気使わせて…」





『別に、気使ってるんじゃないよ。今日、幼稚園よってくしさ?』




気使ってないわけない。



だって、二人には私が邪魔なんだもん。