『…ぐすっ…みっ…なっ…だれかぁっ』




涙の止めかたも
わからず、

一人ただ一人泣いていた。




「みーつっけた」




顔を上げると
そこには

見たことない
男の子がいた。





『だ…れ…?』





すると

男の子は自慢気な
顔をして、





「鬼!かくれんぼの鬼だよ!」






私の初恋の相手。


かくれんぼの鬼。