「朱鳥…ちょっといい……?」
朝、暁兎君と離れて、教室で一人いたら、
急に水樹に話しかけられた。
呼び出されて廊下につくと、水樹は急に頭を下げた。
「ごめんっ朱鳥っ!!あんな無神経なこと言っちゃって…朱鳥は私のこと心配してくれてたのに…」
『顔…上げて?もういいよ…気にしてないし』
本当に水樹と離れているのは辛かった。
いつも横にいた水樹が自分の近くに居なくなるのがこんなに辛いなんて思わなかった。
「許して…くれるの?」
『私もごめん。水樹の気持ちも分からないのに無神経なこと言っちゃって』
私がそう言うと水樹はぶんぶんと首を横に振った。
「あのおかげで私陸に謝れたんだよ?今はもう仲直りしてるから」
それを聞いて、
本当に嬉しかった。
水樹が笑っている姿を見るのはすごく嬉しい。
「それはそうと…朱鳥!!萩原兄と付き合ってるって本当!?」
前にも同じことあった気が………

