泣き虫なあたし。



『あっ…ごめんなさい…』



断られたことが
ショックで落ち込んでる私を見て、

美沙さんは「可愛いーちょー可愛いんですけどー」って言って抱きついてきた。

美沙さんは私より若者っぽい。

きっと私は華兎にキスされたときより真っ赤だろう。

そんな私を見て、美沙さんはにっこり笑った。


「今日は特別よ?」


美沙さんはそう言うとどこからか色紙取り出してきて、

さささーとサインを書いてくれた。


『あっありがとうございますっ…』


私は感動して
涙が出そうになった。