『え…!?』



誰もいないのも
緊張するけど…

親が居ても緊張するよー


「母さんー窪川連れてきたよー母さんー?」


華兎のお母さんは
まだ家にいないらしく、

華兎は「連れて来いって言ったくせに…」とかブツブツいいながら
リビングでソファーに腰かけて、テレビをつけた。


「あぁそこらへん座ってて?もう少しで母さん帰ってくると思うから…」


『うん……』


私は床に座りながらも、ちょっとオドオドしていた。

華兎の家はやっぱり華兎の匂いがして、

華兎が住んでるんだなぁって実感した。

こういうのって恋してるっていうのかな…?

水樹とケンカして、
私は片思いを諦めようかと思っていた。

確かに、手に火傷があるって気付いたぐらいで誰かだなんて分かるわけがない。



私…華兎に恋してもいい?



「どうした?楽にしてろよ?」


『う…うん』


私は華兎にくんでもらった

お茶をすすった。

自分でもやっぱり緊張してるんだろう…お茶はすぐなくなった。