少し喧嘩腰になってしまった私を落ち着かせるように華兎は微笑んだ。
「そ…だよな。ごめんな。でも、俺は、今日は全部忘れたいんだ。とにかく、今日の結婚式を成功、させたい」
昔だったら、二人ともこんな言い方出来なかった。
すぐ、喧嘩になって、思いを伝えられなくて。
何度、別れようと思ったか分からなかった。
でも、その度に暁兎のことを思い出した。
本当に、こんなので別れていいの?って。
思いを伝えたいとき、後悔しない?って。
そう思うと幾らでも仲直りできた。
そして、より、華兎を愛してる。そう思えた。
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