泣き虫なあたし。



『今日は、抜けてきて本当に大丈夫だったかな…病院』



今、華兎は医者、私はナースをやっている。しかも同じ病院の小児科。


「まだ、そんなこと言ってんのか?今日は何があっても抜けない。そう言っただろ?」


実は今日は私達が任されてる子の緊急手術。


だから、私はもう気が気じゃなくって。


『だって…怖いんだもの。病院に戻って……もし、もし手術が失敗するようなことがあったら』


私がそう言うと華兎は顔をムッとさせた。


「そんなに、結婚式より病院が大事なのか?」


『何言ってるの…?そんなの比べられる訳ないじゃん』


私にとっては、病院も華兎も何よりも大切なものなんだから