私は仕方なく華兎の横にちょこんとすわった。 「ああーっいらつくっ」 華兎がいきなり叫びだす。 『どしたの?』 「俺さぁ…兄貴に絶対に敵わなくて」 いきなり華兎は語り出した。 「顔も、性格も、もちろん…勉強も?」 「唯一勝てることって言ったら、運動だったけど、そもそも兄貴…運動禁止されてたから」