『絵里さん…でも、でももし来なかったら、暁兎とずっと一緒にいられるんですか?』 絵里さんは表情をくもらせた。 『いつかは暁兎の、死を受け止めなきゃいけない。それなら、それなら私は』 『暁兎と笑顔でお別れしたいんです』 絵里さんは涙を流していた。 「ごめんね。そうだよね。朱鳥。私、ちょっと悔しかった。堂々と来れちゃう朱鳥が。私のほうが全然年上なのにね」