「なあ、窪川…」 華兎が私に言ってきた。 「お前さ…勘違いしてるから。お前が離れたらそれこそ兄貴生きる気力なくすからな?よーするに、自分の体調も考えろってことだから」 「上手く、話せなくてごめんな…」 華兎は、あのとき、それを伝えたかったんだ。 私を…心配してくれて、あんなこと… 『本当、口下手だね………でも、』 『ありがとう』 華兎は、にっこりと笑ってくれた。 「先生、大変です!」