華兎はやっぱ
すごい明るかった。



こんないいやつがもし彼だったら…


なんて考えたけど、


そんな都合のいい話はないだろう。






「そういやさ、俺小学校はいるまでこの町にちょくちょく来てたんだよ。小さすぎて覚えてないけどさ。」







都合のいい話…あるかも。




でも覚えてないって言ってるし、

確認の仕方はない。






「そうだ!ねぇ、兄弟とかは?いないの?」







近くの女子が聞いた。
性格もあってか、華兎はすごく女子にモテてた。





「あぁ…居るよ…クソ兄貴が一人。双子なんだけど…あんまり似てないんだよね」






全員目が点になった。




ちょっと待って…





転校生の兄貴って…






《萩原暁兎!?》