私は、病室の戸を開けた。 『暁兎…来たよ』 暁兎はじっとこっちを見て、泣いた。 「俺、もう一人になるんじゃないかって…不安だった……まじ、病気になってから泣き虫だわ…俺…」 「本当に…俺といていいの…?」 『暁兎とじゃなきゃダメなんだよ』 『暁兎の…隣にいたいよ…』 「ありがとう」 もう、私の覚悟は出来ていた。 だから、もう暁兎と離れない…そう思ってた。