それからしばらく 私達は一緒にいた。 面会時間をすぎて、私は帰らなきゃならなかったけど、 本当はもっと一緒にいたかった。 一秒でも一瞬でも、 暁兎の隣にいたかった。 ただ、そのときの私は、暁兎が心を開いて、 私に全てを話してくれたことと、 暁兎の病気のことを知った嬉しさと悲しみが混じって、 涙を止められなかった。