「お、鈴ー!
こっちこっちー!」


時計を確認すると
まだ9時45分。

早く来すぎちゃった。


そのせいか駅前には
まだ空河楽斗しか
いなかった。


「おはよッ!!」
「…おはよ」


なんでこの人
いつでもテンション
高いんだろう。



「鈴、まだ15分前だぜ?
そんな楽しみだった?」


ニヤニヤしながら
聞いてくるヤツ。


「別に。
早く起きちゃっただけ」
「楽しみだったから
早起き
しちゃったんだろー!」
「なッ、違う!
あんたこそ、
何時からいんの?」
「オレ?
オレは9時からいるぜ★」


9時ぃ!?


「…あほ?」
「ちげーよッ!!
鈴とデートできると
思ったら、
いてもたっても
いられなくなったの!」



な…


だからなんでこいつは

こう恥ずかしいセリフを
サラッと言うのかな!//


「鈴、顔赤くね?」
「き、気のせいでしょ?」
「そっかなー?
たこみたいだったけど」


たッたこー!?

なんという屈辱…