次の瞬間、
楽斗はあたしを

高く高く抱き上げた。



「わっ!
ちょ、落ちるっ!」

「怖かったら
しっかり捕まっとけよ」



口角をあげて
いじわるく笑う楽斗。


そんな仕草も愛おしい。



「じゃあオレに
つけさせて」

「うん。楽斗」

「ん?」

「婚約はあたしの
誕生日なわけだから、

結婚は楽斗の誕生日に
しよう?」

「え…いいのか?」

「あたしはそれがいい」

「鈴、さんきゅーッ!!

まじ大好きッ!!」



もう一度あたしを
抱き上げて、

優しく優しくキスをした。



長い長い、

2人の終わりのない
これからのような

長いキスを…。