「鈴…
オレたまに思うんだ。

あいつが死んだのは
オレのせいなのに
そのオレが幸せに
恋愛してていいのかッて。

でももう
考えねえことにした。

だってオレがどーの
じゃなくてオレは、
鈴を幸せにしてえんだ」



そう言って顔を上げた
楽斗は満面の笑顔だった。



「うん。楽斗。
あたしもね?
楽斗に幸せに
なってほしいよ。

もしあたしといることで
楽斗が幸せに
なれるんなら…

あたしはいつまでも
楽斗の側を離れないよ」
「それ、ホントだな?」
「もちろん」
「もう離れたくても
離してやんねえからな」