そう言われると同時に
あたしは不良に
黙らされていた。
その唇によって。
「んッ!…んんーッ!」
必死で抵抗しても
ビクともしない。
やだ…
こんなのやだよ…
やっと呼吸が
できるようになった。
それと同時にあたしは
唇を一生懸命こする。
「ふうーッ。
ホントに噂通り
お前の唇ッて
気持ちいいのな」
ニヤニヤしながら
言ってくる不良。
やめてよ…
その言葉は楽斗が
あたしに言ってくれたの
あんたに言われたら
楽斗との思い出が…
汚れるじゃない。
「じゃ、もっかい
いただきまーす★」
再び近づいてくる唇。
もう抵抗する気も
なくなっていた。
何度も重なる唇。
そのたびにあたしの心は
色を失っていく。
ねえ楽斗…
最後のキスは…
楽斗とがよかったなあ…
あたしが静かに涙を
流したその時だった。
「やめろ!!」

