だめだめ!
あたしもう泣かないから!
頬をパチンと叩いて
気合いをいれながら
家を出た。
「鈴!おはよ!」
「ん。おはよ奏」
「どしたの?
鈴なんかあった?」
心配そうに
あたしの顔を覗き込む奏
「あたし…別れたんだ」
「えッ!??」
「大丈夫だよ。
心配しないで」
無理して笑って
みせたけど、多分奏には
見破られてたと思う。
「鈴…」
「あ。トイレ
行ってくるね」
何か言われる前に
その場から離れた。
あのまま話してたら
多分、というより絶対
涙がおさえられないから
とにかく誰にも
会いたくなくて
話したくなくて
あたしが
向かった場所は…

