はしごをかけて
屋根の上に出る。
ぶわッと揺れる木々。
新鮮な緑の空気。
近くを流れる
きれいな川の
澄んだにおい。
小鳥の歌が聞こえる。
このきれいな自然に
よって、あたしの
イライラは消えていた。
だけどそのイライラは
次第に悲しみへと
形を変える。
楽斗、どうして
学校休んだの?
風邪引いたんなら
しょうがないと思う。
ゆっくりやすんでね。
でも普通、
一緒に学校に行く
あたしに連絡するよね?
なんで初音くんなの?
あたし楽斗を
怒らせるようなこと
しちゃったかな。
だったら謝るから
早くあたしの前に現れて
元気な笑顔を
あたしに見せてよ。

