雨は上がり始めてて
パラパラと運動部の
人たちがグランドに
集まり始めている。



楽斗はスウッと
息を吸い込み…










「オレわー!
鈴が大好きだあーッ!!」



ザワザワッ


一気に騒がしくなる
グランド。



えー!?
何言ってんの!?



「ッてわけで!
鈴は男嫌いかも
しんねえけど
オレはもう気持ち
抑えきれねえんだ。

絶対幸せにして
みせるから…

オレと付き合って
ください!」



その吸い込まれそうな
真剣な瞳を見ていると


戸惑って何も
言えなくなってしまった


えっと…
なにか…

なにか言わなきゃ…


あたしが一生懸命
考えてるうちに

楽斗の視線は
床へと落ちていた。