「救急箱どこ
だったっけー…」


早くしないと
ゲームが終わっちゃう…!



焦れば焦るほど
部室はぐちゃぐちゃに
なっていって

頭もパニックに
なっていく。



「~ッ!
あった!!」


運良く見つけた
救急箱を持って

あたしはまた
みんなの所に駆け出した



「あ!
鈴、どこ行ってたのよ!
鈴がいなく
なっちゃったから…」

奏の視線の先にある
得点板を見ると…


うそ…!?

あと2点で
梢吾が勝っちゃう!


楽斗の得点はまだ
梢吾より10点くらい下。


じゃあ尚更早く
楽斗の足を…


「た!タイム
お願いします!」

ピーーーッ!

「タイム!」