「さ。 今日はとりあえず 教室戻ろうぜ」 「うん」 さっきの古い はしごを使って 下に降りる。 「あ、あと 知ってるかも しんねえけど すぐそこの体育館裏は 不良のたまり場だから ここ来る時は 気ぃつけろよ」 楽斗は声を潜めて言った 「ぷっ。 そんくらい わかってるッて。 別に大丈夫だよ。 ほら早く戻ろ」 「オレが大丈夫じゃ ないんだってば…」 歩き出した あたしの耳には そんな楽斗の呟きは 届いていなかった。