拓海の手は大きい。 私服の拓海は、 なんだか見慣れない。 だから変に緊張しちゃう。 玄関に行くと、 運転手の武田さんが待っていてくれた。 「おはようございます。お坊ちゃま。」 そう言って、車のドアを開けてくれた。 あたしと拓海が乗り込み、 水族館に向かいだした。