「…拓哉様!?」 拓哉様があたしのソファーに座って、 本を読んで待っていた。 「どうされたんですか?」 「それはこっちの台詞。」 え?どういうこと? 「はい?」 「今日、俺が声かけたら無視しただろ?」 「今日会ってませんよね?」 「…はい?」 もしかして…双葉? かな…? 「あたしじゃなくて、 いとこかもしれません…」 「いとこ?」 拓哉様が頭に?を いっぱい浮かべて、 聞き返してきた。 「はい。最近転校してきたんです。 あたしと顔が瓜二つで…」 「まじかよ。見分け方とか無い?」