そのすべてがとても愛しい。 華子さん。 そして幹太さん。 そうして最後に佑の顔が幹太さんのそれと重なり合った。 そうなんだ! そう、だったんだ・・・・ 私は声を上げて泣いていた。 今さら分かっても。 今さら気づいても仕方のないことかもしれないけど。 「なにがあっても俺を信じて」 佑の言葉が今さら大きく響いてくる。 信じれなかったのは私。 佑は佑でしかないということ。 私は私でしかないということ。 こんなシンプルなことなのに。