何度でもなんどでも

勢いよく医務室のドアを開けると、



「あれ？実桜ちゃん、どうしたの？」



陽太郎が振り返る。



佑は？






あれ？






椅子に座ってバンソウコウ貼ってもらってるのって、



彼だよね。







私は息を弾ませながら


「ヒロが、大変って。佑が、機材で」



陽太郎は


「あぁ」と少し笑ってから、



「機材って、これだよ？」


ってベニヤ板を指差した。





体から力が抜けていく。



よかった～～。



ドアにもたれた私の方を


「ミオ？」


って彼が振り向いたちょうどその時。




「佑くん！」



ドンッと私を突き飛ばして、女の子が入ってきた。