《花便り》


私は、花の精

アキさんに育ててもらったの

毎日
水を替えてもらって
幸せだったわ

でもね、
私もソロソロ寿命みたい

つい昨日まで
色鮮やかなピンク色してたのに

今日はなんだか
茶色いの

こんな色では
もう一緒にはいられないわね


最後に挨拶をしたかったわ

だけど
私は一輪の花

私の声は
人間に聞こえない

私は
1人悲しい気持ちになってたらね

アキさんが口を開いたの


「今日まで咲いてくれてありがとう♪」


とっても嬉しかったわ

私は彼女の返事に答える代わりに

私である象徴の花弁を
全て落として差し上げたわ

気がついてくれるかしら?


私も
貴女に育てられて嬉しかったのよ





桃香限定スペシャルライブ☆(COL'赤より)

*小説本編と一部名前を変更しています。