「…は?」 思わず固まる私。 …と、そんな私の腕にしがみつく、今にも泣き出しそうな友也。 「試合の打ち上げで監督が隣町まで焼き鳥食べに連れてってくれたんだ。そしたら……」 「お父さんたちを見たの?」 「うん」 「し、仕事の人かもしれないじゃん」 「でも、肩抱いてたよ?」 ────……。 みるみるうちに、全身から血の気が引いていくのが分かった。 健太が嘘を言うわけない。 だとしたら─…… お父さん。 浮気、してるの……?