面接を断られ続けて7店目。




最後の神頼みで訪れたのがこの古びたレストラン。


個人経営で、一応洋食屋さん…なんだろうけど、そのわりにはメニューも少ないし、いまいちコンセプトが分からない。




ほとんどの求人誌が16才以上の条件下、ぎりぎり15才のあたしが採用される可能性は少ないってことくらい、分かってる。



…でも、どうしても働かなきゃいけない理由があるんだ。



だからこの際、どんなにムカつくヤツがいようと、どんなにコキ使われようと、贅沢なんて言ってはいられないのだ。