予想していたものとは全く違う志季の態度に、私は耳を疑いつつも再び差し出されたポットを握る。



「取っ手だけ掴むからああなるんだよ。親指で蓋を押さえて、残りの指でポットを抑えんの」


「え、こ、こう?」


言われた通りにやってみても、手が小さいせいか上手く支えることができない。


「違ぇよアホ。取っ手の下に指入れんの」


「へっ?」


「だー!もう、こうやんだよ!」








………っ!













な、何っ──…!



なんか、手がっ、手がっ、


触れてるんですけどっ!!