溜め息交じりに、志季の顔を振り返る。 「相澤美希です」 「……えっ」 瞬間、志季の表情が固まったように見えた。 「…マジ、かよ…」 ──え、なに? この反応…まさか私のこと知って──…… 「微妙に俺と名前被るじゃねぇか……」 「知るかーっ!」 お母さん……。 どうやら私、とんでもないヤツに関わってしまったようです。