ありえない…

気持ちわるい…


いつもの志季でいてくれたほうがまだマシだ。




「そういえばさ、」


ふいに、夏生が何かを思い出したかのように声をあげた。


「美希と志季先輩のバイト先って洋食屋さんだったよね?」


「え、うん」


「どうせならそこで食べません?どんな感じのお店か見てみたいし」


「お、それいいね」



夏生の提案に、すかさずオレンジ先輩が賛同する。


「いい?美希」


「うん。私は別に──…」
「ダメダメ!」



…へ?

言いかけた私の言葉を遮ったのは志季だった。